肥後守定かね駒(ひごのかみさだかねこま) なつかしい?新鮮?

肥後守キャンプ

こんにちはーーにもじ ニモジです。

テレビで紹介をしているのを見て思わずポチリました。

肥後守定かね駒(ひごのかみさだかねこま)

日本伝統の刃物、肥後守です。

パッケージ
ようかん的?和風の外箱
おりたたみ外観
折りたたみ状態

兵庫県の(株)永尾かね駒製作所で制作している折りたたみ式の両刃ナイフです。

名の”肥後”は現在の熊本県あたりですが、これは肥後地方に多くの取引先があって良く売れたことから名づけられたのだとか。

鉛筆削りが普及するより前は文房具として子供はみんな持っていたそうです。

私はそれより若い年代ですが、小学生の頃に突然クラスで流行したので文房具屋さんで買って一本持っていた記憶があります。ですから、世代ではないのですが”なつかしい”と感じます。

青紙割込み 中・火造り鍛造肌黒背+0.2mm厚・焼ステン菊座金

今回購入したのがこれです。

子供の頃に持っていたのは全体が黒っぽいやつ(全鋼)でしたが、少し良いやつにしました。

青紙割込み
青紙割込み・火造り鍛造肌黒背
菊座金
菊座金・鞘は真鍮
  • 青紙割込み … 刃の種類です。鋼(はがね)を軟鉄で挟み込んだ構造が”割込み”、青紙は鋼の種類。
  • 中 … サイズです。”中”は鞘が90mm、刃は1cmほど小さく約80mm。
  • 火造り鍛造肌黒背 … 刃の背部分の仕上げです。鍛造地肌が出ていて黒くてボツボツ。
  • 0.2mm厚・焼ステン菊座金 … ヒンジ部の座金の仕様です。緩みにくい改良版座金。

標準的な製品でも、とてもさまざまなバリエーションがあります。

日本刀のような”割込み”構造

子供の頃に持っていた”全鋼”は一般のナイフと同じくハガネを成形して研いだものでした。

”割込み”はハガネを軟鉄で挟んで鍛えたもので、刃の途中で色味が変わっているのが特徴です。

構造的には日本刀に通じるもので、日本の刃物って感じです。

より、高級な”青紙多層”はハガネが多層になっているので日本刀のような波紋が浮かんでいます。

ひとりごと

「日本のオピネル」と称されたりするようですが、私は全く別物だと思います。

私は日本の職人と技能に敬意を感じているので、オピネルありきのこの呼び方は気に入りません。

最も注意すべきこと:手指を挟まない

畳む
手を挟まないよう畳む

チキリを抑えて使う

肥後守は構造的に畳むときに刃と鞘の間隔がハサミのように狭まります。

ここに挟むと、見事に切れます。間違って指など挟まないように細心の注意を払います。

(子供の頃、この事故が続発して学校に肥後守を持って行くのが禁止になりました。)

使う時にうっかり閉じると危ないので、使用中は”チキリ”(背に付いているしっぽのような出っ張り)を常に親指で抑えて使います。

カシメが緩んだら調整する

使い込んでいくとカシメが緩んで、最初は硬かった開閉がスムーズになっていきます。

この状態が危ない。

あまりにもカシメが緩くなったら、カシメを叩いて開閉を硬くする調整が必要です。

良く切れます

箱だし
箱だしの切れ味

箱だしの状態で良く切れます。御覧のようにコピー用紙なんかスッパ、スパです。

革砥で刃先を撫でたら、さらに切れ味が上がりました。

刃の構造と、刃先の角度の妙だと思われます。

キャンプに持って行っても良いし、道具として手元にあってもワクワクします。

量産品でありながら、手仕事を感じる数少ない”良い道具”だと思います。

 

 

それでは、今日はこの辺で。 少しでも参考になったら嬉しいです。

毎日の生活を楽しんで行きましょう〜〜

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