こんにちはーー ニモジです。
ヘルメットってなかなか買い替えるのは勇気が要りますよね。命を守る道具なのはわかっていても、お高い買い物ですし、見た目に何も問題ないヘルメットは「本当に使えないのかな」と思ってしまします。
私は使い始めてそろそろ6年になる、ジェットヘル OGK ASAGIを買い替えることにしました。
ヘルメットの耐用年数(寿命)について
ヘルメットの耐用年数は”購入後3年”…
一度でもダメージを受けたヘルメットや緩衝材に痩せや崩れが出たヘルメットはもうダメというのは納得が行きます。しかし、見た目に何も問題ないヘルメットはどれぐらい使い続けられるのでしょうか?
国内メーカー(ARAI、SHOEI、OGK、WINS)のFAQによると、いずれも”使用開始から3年を目途に交換を推奨しています。”という内容です。そして、この根拠とされているJHMA(日本ヘルメット工業会)のHPのFAQは以下のように掲載されていました。しかし、掲載されているのは”産業用”で”乗車用”の記載は見つかりませんでした。”乗車用”は”産業用”に準ずるというようなルールなのでしょうか…?
Q1
JHMA(日本ヘルメット工業会)FAQより
産業用ヘルメットの耐用年数は?
A
材質や使用状況で異なりますが、(一社)日本ヘルメット工業会では、PC、ABS、PE等の熱可塑性樹脂製は、外観に異常が認められなくても使用開始より3年以内、FRP等の熱硬化性樹脂製は、外観に異常が認められなくても使用開始より5年以内に交換をしていただくようお願いしています。
自己責任だけどもっと使える?
ダメージの無いヘルメットを3年おきに買い替えるの費用負担が辛いです。w という訳で考えました。
ヘルメットは構造体が経年劣化で保護する能力が落ちるために外観に問題がなくとも耐用年数が定められているようです。これが主要因とすると、完成した時から劣化は始まる事になるので”製造後x年”と耐用年数を定めるのが道理だと思います。しかし、公開されているのは”使用開始3年”です。これは、製造後で耐用年数を設定してしまうと食品の賞味期限のように残りの期間で価値が落ちていき、値引きをしないと売れなくなってしまう事を嫌ったのではないかと臆測しました。
更に、バイクのヘルメットは命を守る装備なので規格には十分なマージンが含まれている筈です。食品の賞味期限と消費期限のような関係でしょうか。という訳で、実際の耐用年数は以下のようなものではないかと考えました。
本当の?ヘルメットの耐用年数 =
売れるまでの期間(数年)+ 使用開始後3年 + 規格としてのマージン(数年)
どうでしょう? 売れ残りでなければ7~9年は使えそうな気がします。少なくとも、4年目のヘルメットを使っていたから事故で大怪我になったというようなニュースは見たことが有りません。
ただ、この考えが正しいのかを検証できるのは実際に事故にあったときになるのが怖いところです。「命が大事なら早めに交換しましょう」という正論が成り立つところが保険のセールスのようです。w
という訳で、私はあまり厳格に考えず5~7年を目安に、気に入ったヘルメットがあったら買い替えるようにしています。と言うわけで、気に入って購入した新ヘルメットを紹介します。
WINS A-FORCE RS JET FLASH typeC
A-FORCE RS JET FLASH typeC Lサイズ
※通販サイトではサイズ別のページになっているようです。サイズ表記に注意しましょう。
SIZE:M-slim M L XL
希望小売価格:48,400円(消費税10%込み・税抜44,000円)
Amazon商品紹介より
- インナーバイザーがついて便利!しかも軽い!! A-FORCE RS JETはインナーバイザーを装備したヘルメットでは最軽量クラスの1,300g(±50g)の軽さを実現しました。 A-FORCE RS JETは街乗りはもちろん、長時間のライディング時にかかるライダーへの負担を大幅に軽減します。
- ドライカーボンシェル ドライカーボンシェルは、プレス時に高い圧力を均等に加えて余分な樹脂をシェルに残さず、厚みを安定させることで耐衝撃性と分散性を向上させ、安全性を損なうことなく軽量化させたシェルです。
- エアロフォルム A-FORCE RS、A-FORCE RS JETともにエアロ形状に設計されているため、走行中の空気の流れを滑らかにし、風による押し込みや浮き上がりを軽減します。
- 大型ベンチレーション また、大型のベンチレーションを備え、空気を多く取り入れることでヘルメット内の快適性をアップさせています。 また、ベンチレーションの開閉は2段階調整が可能でオープン、ハーフオープン、クローズの調整ができます。
- ヘルメット内部に風の通り道をつけることでヘルメットの内部も快適に 内装には内部EPSにエア・レールが刻まれており、ベンチレーションから取り入れた空気を効率よくヘルメット全体に流すことで快適性を向上させました。
- 街乗り・ツーリングで大活躍!ダブルバイザー 側面のレバーをスライドさせるだけですばやくインナーバイザーを出し入れ。日差しの強いとき、突然の逆光でもサングラスのような効果が得られます。
- 街乗り・ツーリングで負担軽減!フルフェイスでも広い視界! A-FORCE RSは、シールドがワイドビュー設計なのでフルフェイスでも視界が広く、視界によるストレスを軽減しています。 また、FOGWINもジェット用(F-03)に対応しているので、雨の日も寒い日も安心です。
- 全部洗える内装パッド! 内装パッドはすべて洗えるので、いつでも清潔に使えます。内装パッドは冷感素材の「スーパークールネスフィット」なので、夏でも快適に使えます。
- Smartシェル誕生! S~XXSサイズが新たに登場!スモールサイズが新登場。
- シールドデュアルアクションクロージング 高い機密性と静粛性 A-FORCE RSのシールドギアに採用されたデュアル・アクション・クロージングは5段階でシールドを開閉します。シールドの開閉タイミングに応じてシールドベース自体が可動してシールドを手前に引き寄せます。 特に”わずかな開き・微解放”を実現した4段目のギアから最終の5段目のギアで完全密閉。 シールドをヘルメット側のワイパーモールに引き寄せ超密閉を実現。高い静粛性が得られ、雨風やホコリなどの侵入も防ぎます。
- メガネ、サングラスのツルによる圧迫を軽減!メガネ着用の方、愛用のサングラスを併用したい方のために チークパッド上端部のメガネのツルがあたる部分をスポンジの形状で空間に余裕を持たせることで、メガネのツルによる圧迫を軽減しました。
WINS社の「A-FORCE RS JET FLASH typeC」は、バイクライダーのためのドライカーボン製ジェットヘルメットです。オリジナルモデルの「A-FORCE RS JET」に対して、”アイアンレッド”のグラフィック(FLASH)が追加され、インナーシールドが延長(typeC)されたています。
カーボン単色の「A-FORCE RS JET typeC」の方がシンプルなデザインで人気なのかな。
A-FORCE RS JET typeC XLサイズ
A-FORCE RS JET typeC Lサイズ
A-FORCE RS JET typeC Mサイズ
それでは詳しく見ていきましょう。
デザインと外観
私はXLを購入しました。A-FORCE RS JET FLASH typeCは、シェル(帽体)のサイズは1種類で、内装でサイズ調整をしているようです。という事は…”XLを選んでも頭でっかちにならなくて済む”ということです。ありがたい!w
※製品がお手元に届きましたら、まずは下図の付属品を外さずにご試着ください。
WINS 公式サポートページ より
【シールド保護フィルム、取扱説明書等の製品タグ、FOGWIN引換えハガキ(対象商品のみ)のいずれかひとつでも取り外した商品】、【使用後の商品】については、いかなる状況でも返品・交換は受け付けかねますので、ご注意ください。
試着が済んでいない場合は上記に気をつけて試着しましょう!
箱には、収納袋に入った状態のヘルメット本体と説明書などが入っています。
デザインはスタイリッシュです。カーボンファイバー特有の織り目模様が高級な感じですし、アイアンレッドのアクセントもイイです。ドライカーボン製ということで、見た目からもその軽量さと強度を感じさせるデザインとなっておりモダンです。様々なライディングウェアとマッチして違和感の無いスタイルだと思います。
シールド
ジェットタイプのヘルメットなので、視野が広く、開放感があります。今まで使っていたヘルメットと比べてシールドが長くなっていて顎先までカバーされるようになりました。これは嬉しいポイントです。シールドはUVカットです。
このヘルメットを使用中に豪雨に見舞われたことがありますが、その時はシールドの内側に雨水が流れて視界の確保に苦労しました。商品紹介では超密閉を謳っていますが、昨今のゲリラ豪雨には敵わない事があるようです。
※箱に入っている案内に沿ってユーザー登録をすると”FOGWIN”という曇り防止シートがもらえます。
混み合っていたようで、私は受け取るまで3週間ほどかかりました。
軽量性と快適性
ドライカーボン製の最大の利点は、その軽さです。この「A-FORCE RS JET FLASH typeC」は、インナーバイザーがついて1,300g(±50g)と言うのがウリです。店舗で被り比べをしたら、その軽さに「オッ!」と感動しました。ヘルメットの軽さというのは、何回か使うとそれが当たり前になってしまいます。w でも、きっと軽さはライディングの首や肩への負担を軽減してくれるはずです。
ベンチレーションと内装
ベンチレーションは前後2箇所付いています。しかし、ベンチレーションの空気の流量は少々物足りない感じです。(私、スキンヘッドなのでヘルメット内の風の流れには敏感です。w)ベンチレーションを開けていても、暑い日やジメジメした日はヘルメット内が蒸れます。
内装は赤くてサラッとした感じの素材が使われており、肌触りは良いです。個人差が有ると思いますが、私には快適なフィット感でした。内装はセンターパッド、チークパッドの他にネックパッドがあって外して洗えるので清潔に使えます。しかし、アゴ紐のカバーが外せず、洗えない点はとても残念です。
イヤーパッドは自分でマジックテープ(面ファスナー)で取り付けるようになっています。イヤーパッドを外すとマジックテープが帽体に残るので、インカムのスピーカーなどを取り付けるのにも便利です。
安全性と機能性
安全性に関しては、WINS社の誇る高度な技術によって、軽くて強いシェルを実現しているようです。
高い圧力を均等にかけて整形した均一なドライカーボンシェルは、シェル全体で衝撃を分散しダメージを軽減する。
WINS公式HPより要約
- 部位ごとに材料および積層方法をより細かく調整するために繊維素材にあらかじめ樹脂を浸透させた熱硬化性プリプレグ繊維シートを採用
- 強度や重量を一定にするためにヘルメットの部位ごとに積層方法を細かく調整して強度と重量のバランスを最適化
- 独自の”プリプレグ インナープレッシャー真空引き エアーバッグ製法”でプリプレグシートを真空状態に近づけ、不要な樹脂や気泡を極限まで取り除きながら加熱して硬化することで軽量かつ高強度、高耐久性を兼ね備えた帽体を実現
更に、軽くてライディングによる疲労が少ないことも、安全に寄与するとWINSでは言っています。
フェイスガード
オプションのフェイスガードを付けるとフルフェイスにようなルックスになります。
オプションのフェイスガードを付けると、フルフェイスっぽい外観に換装できます。WINSではこれをワイドビューフルフェイスと呼ぶようで、視界はジェットヘルの状態とさほど変わらず広いままです。
被ってみるとフルフェイスとは違って、顔は丸見えの状態です。ガンダムでアムロが被っているヘルメット的な感じになります。w
フェイスガードには、底の部分に風の巻き込みを防ぐ脱着可能なチンカーテンが付いています。正面にはベンチレーションも付いていますが、閉じることはできません。
取り付けはカチャッと嵌めるだけ。取り外しはリリースボタンを押して引っ張るだけなので簡単です。ですが、ヘルメットを被ったままでフェイスガードを手探りで脱着するのは慣れが必要です。通常のフルフェイスのイメージで取り付け位置を探すと、想定よりずいぶん下側に付くので戸惑います。
最初はシステムヘルメット的に使えるのかと思っていましたが違いました。あまり、手軽に着脱できるものでは無いですし、樹脂製なので衝突時などに顔を守る強度はあまり期待はできないでしょう。しかし、チンカーテンも付いていて風の巻き込みは軽減してくれるので、寒い時期に活躍してくれるはずです。それと、フェイスガードをつけるとヘルメット内が少し静かになります。
インナーバイザー
従来品より5mm長くなったインナーバイザーTypeCを採用:
WINS 公式ページ より
インナーバイザーの長さが従来品より長くなり、視界を覆う面積が広く、隙間から入る光が少なくなりました。
インナーバイザーって言葉は光を遮る日除けのイメージですが、実際にはヘルメットに内蔵したサングラスのような代物です。西日に向かう時、トンネルの出入りなど、急激に明るさが変わるときにインナーバイザーは一度使うと手放せない装備です。
今までのジェットヘルにもインナーバイザーは付いていましたが、縦の長さが短くて視界の下側は明るいままで不満でした。しかし、このA-FORCE RS JET FLASH typeCのインナーバイザーは十分な長さがあり視界の殆どをカバーしてくれるので半端に眩しいということが無くなりました。
※A-FORCE RS JET FLASH typeCは、A-FORCE RS JETより5mmインナーシールドが延長されてます。
インナーバイザーの操作レバーは右側に付いていて、操作性に問題なく”カシャッ!”と開閉できます。
標準のインナーバイザーは青味のあるグレーです。インナーバイザーを使っていて、使うのを止めると少しの間、景色がオレンジっぽく見えます。w
コストパフォーマンス・総評
購入するタイミング次第ですが、私は「A-FORCE RS JET FLASH typeC」を4.1万円程で購入しました。お手頃価格とは言い難い価格です。
私的にはドライカーボンヘルメットは手の届かない高級品でした。w しかし、これはなんとか手が届く範囲の価格です。しかも、高機能を兼ね備えている事を考えると、とてもコスパは高いと思います。インナーバイザーを備えたSHOEIのジェットヘルJ-Cruise llが単色モデルで7万円近いことを考えると破格と言えるかもしれません。(SHOEIにはこの価格差の安心感が有るという方もいると思いますが…)
安全性を信用できるならば、軽量なドライカーボンで、高機能でそこそこ快適な、このヘルメットはコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。ルックスが気に入れば、その価値は十分にあるでしょう。
A-FORCE RS JET FLASH typeC Lサイズ
それでは、今日はこの辺で。 少しでも参考になったら嬉しいです。
毎日の生活を楽しんで行きましょう〜〜
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