こんにちはーー ニモジです。
ADV160のオイル交換の様子を紹介します。エンジンオイルは2回やったのでオイルの違いも紹介しますね。オイル交換を含め、メンテは全てショップに任せてしまうのが安心です。一方、自己責任にはなりますが、自分でメンテして調子がいいと手間が報われた気がして嬉しいです。w
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オイル交換の間隔は? 私はこうする
ADV160のオイル交換の推奨間隔は、初回1,000kmで以降6,000km毎のようです。この間隔でメーターの右下にオイル交換を促す”OIL CHANGE”の表示が現れます。
小排気量でエンジンの高回転を使うことが多くなることから大排気量車よりエンジン交換のサイクルは短めが推奨されているようです。
私は新車を購入した場合、以下のサイクルでエンジンオイルを交換するようにしています。
回目 | 総走行距離 | 前回交換からの走行距離 |
1 | 1,000km | 1,000km |
2 | 3,000km | 2,000km |
3 | 6,000km | 3,000km |
4 | 10,000km | 4,000km |
5 | 15,000km | 5,000km |
以降 | 5,000km毎 |
特に根拠がある訳ではないのですが、初期のオイル交換サイクルを徐々に伸ばしていくと、大事にしている感じがします。w
最終的に5,000km事にしているのは、前回交換した距離を忘れてもオドメーターで判断できるからです。ADV160は交換サイクルをお知らせしてくれるので、6,000kmでも良さそうですが、メーカー推奨より少し短いサイクルで交換するほうが、大事にしている感じがします。w
オイルは何を使う?
エンジンオイル・トランスミッションオイル(ギアオイル)共に、ホンダウルトラE1 10w-30が純正指定です。E1の上位互換が、ホンダウルトラS9です。
私的にホンダ・ヤマハといったメーカー純正のオイルはとても高性能でコスパ最高だと思っています。確かに、高いオイルはそれなりの満足感があります。しかし、お値段以上かというと疑問です。ですから、私はメーカー純正オイル推しです。ホンダの純正オイルには以下のような種類があります。
画像 | こんな方にオススメ | 用途別オススメ度 | 特長 | SAE JASO API | 荷姿(部品番号)希望小売価格 |
---|---|---|---|---|---|
燃費などコストパフォーマンスを重視したい | 通勤・通学・寒冷地 渋滞路・猛暑 ロングツーリング サーキット | 爽快な走り出しと低燃費、低温時特性を強化した高性能マルチタイプオイル[ベースオイル]部分化学合成油 | 5W-30 MA SL | 1L(08232-99971)1,650円20L(08232-99977)33,000円200L(08232-99976)330,000円 | |
シフトショックやメカニカルノイズを緩和したい | 通勤・通学・寒冷地 渋滞路・猛暑 ロングツーリング サーキット | 過酷なコンディションで多用されるエンジンに安心感をプラス[ベースオイル]部分化学合成油 | 10W-40 MA SL | 1L(08233-99961)2,090円20L(08233-99967)41,800円200L(08233-99966)418,000円 | |
ギヤの入りやすさやクラッチの切れを重視したい | 通勤・通学・寒冷地 渋滞路・猛暑 ロングツーリング サーキット | 上質な乗り味、高性能を追求したハイグレードオイル[ベースオイル]100%化学合成油 | 10W-30 MA SL | 1L(08234-99961)2,860円20L(08234-99967)57,200円 | |
エンジンのレスポンスやパワーを重視したい | 通勤・通学・寒冷地 渋滞路・猛暑 ロングツーリング サーキット | エンジン性能を最大限引き出すスーパースポーツ向け低フリクションオイル[ベースオイル]100%化学合成油 | 0W-30 MA SL | 1L(08235-99961)3,850円 | |
エンジンのメカニカルノイズを緩和したい | 通勤・通学・寒冷地 渋滞路・猛暑 ロングツーリング サーキット | 摩擦低減剤を配合した4サイクルスクーター向けハイグレードオイル[ベースオイル]部分化学合成油 | 10W-40 MB ※ SL | 1L(08236-99961)2,530円 | |
燃費などコストパフォーマンスを重視したい | 通勤・通学・寒冷地 渋滞路・猛暑 ロングツーリング サーキット | 摩擦低減剤を配合した4サイクルスクーター向けベーシックオイル[ベースオイル]鉱物油 | 10W-30 MB ※ SL | 1L(08211-99961)1,540円20L(08211-99967)30,800円200L(08211-99966)308,000円 |
G1~G4がMA規格でオートバイ用、S9・E1がMB規格でスクーター用です。MB規格のスクーター用のエンジンオイルには摩擦低減剤によって摩擦を減らしてくれますが、エンジンオイルがクラッチに廻っているオートバイに使うとクラッチ滑りを起こすことが有るのでオートバイには使えません。一方で、MA規格のオートバイ用のエンジンオイルをスクーターに使っても特に問題は有りません。
ADV160はスクーターなので両方のタイプのオイルが使えるはずです。
そして、私はMA規格のオートバイ用オイルの”G2”を使います。理由は、大量に在庫があったから。w
以前のバイクは1回に3L程を使ったので、4缶セットで買っていました。次回用としてエンジンオイルを買い足した後にバイクを手放したので、G2が6缶ほど手元に残っていました。大排気量バイク使える良いオイルを使わないなんてもったいない。ですから、当分はこれを使います。しかも2缶は仕様変更前のものだったので、G2 10w-30で現在の10w-40と比べて高温時の粘度が低いです。偶然ですが初めはE1と同じ粘度になりました。
ベルハンマーも入れます
「せっかく摩擦軽減剤を使えるエンジンなのに、MAを入れるとちょっと効率が落ちるかな」なんて考えていたら…良さそうなエンジン添加剤を見つけました。ですそれが、”ベルハンマー7”です。
金属表面に被膜を形成して摩擦を減らしてくれるのだそうです。”湿式クラッチのエンジンに絶対使ってはいけない”と言っているあたりも摩擦低減の性能を期待させます。楽天市場でやっていた、お試し企画1回のみ1,980円!で購入しました。
エンジンの添加剤類は痛い目を見たことがないので、結構好きです。w
最初から入れてしまうと、入れない時との比較ができないのですが…きっと良いに違いないと信じて投入します。
5%~10%でエンジンオイルに添加するとの事なので、エンジンオイルに5%を、交換サイクルの長いギアオイルに10%を入れることにしました。ADV160はエンジンオイルの交換量は850mlなので、5%とするとエンジンオイル交換1回で42.5ml使います。ギアオイルの交換量は110mlなので、10%とするとエンジンオイル交換1回で11ml使います。330ml入りのベルハンマー7は1本で、オイル交換だけなら7回分は使える計算です。リーズナブルです。
今回はオイル交換時に添加したので、オイルを抜いた後にベルハンマーを測って入れて、オイルはベルハンマー分を差し引いた量を入れて注入しました。
準備したもの
オイル交換なのでオイルを準備するのは当然ですが、ワッシャーやパッキンは消耗品なので前もって買い揃えます。ADV160の場合、オイルはエンジンオイルとギアオイルを同時に交換しても1L缶1本で足ります。
エンジンオイル兼ギアオイル | MB又はMA規格 10w-30 1L | 純正品:ホンダウルトラE1 |
エンジンオイル交換消耗品 | ドレインボルトワッシャー(12mmボルト用・アルミ) | 純正品番:94109-12000 |
オイルストレーナーキャップ用Oリング | 純正品番:91303-K0R-V01 | |
ギアオイル交換消耗品 | ドレインボルトワッシャー(8mmボルト用・銅) オイルチェックボルトワッシャー共通 | 純正品番:90945-MN5-000 |
作業工具 | ラチェットレンチ又はメガネレンチ 17mmソケット(エンジンオイルストレーナーキャップ用) 12mmソケット(エンジンオイルドレインボルト、トランスミッションオイルボルト用) トルクレンチ | |
オイル交換道具 | オイル受けトレー オイルジョッキ オイルフィラー又はシリンジ(注射器) オイル処理パック |
あ!…ギアオイル用のワッシャーを買い忘れました。今回は自己責任で再使用です。w
ADV160のエンジン注入口は奥まった位置に有るので、オイルを買うと貰えるノズルだとちょっと届きそうにありません。私はオイルジョッキを使います。オイルフィラー又はシリンジ(注射器)はギアオイルの注入用です。今回はベルハンマーの量を測るのにも使いたかったので目盛りが細かいシリンジにしました。
ついでに、ドレインボルトもマグネット付きのものに交換しました。今時のエンジンで鉄粉がたくさん浮遊するようなことは無いはずですが…おまじないのようなものです。規格はM12xP1.5x15mmです。
私の購入したドレインボルトは加工精度が低かったようです。最初は手で締め込めなかったので、ピッチの違うボルトを買ってしまったのかと焦りました。純正ボルトとネジ山を合わせてみたら一致したのでレンチで締め込みました。一度締め込んだら、ネジ山が整ったようで手でも締め込めるようになりました。無事に鉄粉を吸い付けてくれるとイイな。
オイル受けトレーは100均(ダイソー)で買ったものです。浅型の方が使いやすいと思います。
交換したオイルはお住いの地域のルールを守って処分しましょう。
エンジンオイル交換
エンジンオイル交換手順は以下です。
- 水平な場所にセンタースタンドでバイクを立てる
- オイルの抜けを良くするためエンジンを掛けて2~3分暖気する
- オイル受けトレーをセットする
- エンジンオイルドレインボルトを外し、エンジンオイルを抜く(やけど注意)
- エンジンオイルストレーナーを清掃する場合:
- オイル受けトレーをセットする
- エンジンオイルストレーナー・キャップボルトを外す スプリングで押し出されるので注意 エンジンオイルを抜く(やけど注意)
- エンジンオイルストレーナーをパーツクリーナーで清掃する
- キャップボルトのOリングを交換する Oリングに少量のオイルを塗布しておく
- スプリング、エンジンオイルストレーナーを戻し、キャップボルトを締め込む トルク:20Nm
- エンジンオイルドレインボルトのワッシャーを交換する
- エンジンオイルドレインボルトを締め込む トルク:24Nm
- エンジンオイルを規定量よりやや少なめに測る オイル交換量:0.75L ストレーナー清掃時:0.85L
- エンジンオイルキャップ(レベルゲージ)を外し、オイルを注入する
- レベルゲージの先端をウエス等で拭き、差し込んでオイルがゲージに付くことを確認する(※レベルゲージは締め込まない)
- エンジンオイルキャップ(レベルゲージ)をしっかり締める
- エンジンを掛けて3~5分暖気する エンジンを切って2~3分待つ
- レベルゲージを抜き先端を拭き、差し込んでオイルがゲージの下限ー上限の間に付くことを確認する
- レベルゲージにオイルが付かない場合、少量オイルを追加し再度試す
- エンジンオイルキャップ(レベルゲージ)をしっかり締める
文章にしたら長いですが、大まかにはオイルを抜いて入れ直すだけなので難しい作業ではないです。
何度か暖気が入るので、ボルトやゲージの締め忘れがないか確認しながら進めましょう。ゲージを締め忘れてエンジンをかけるとオイルが吹き出します。(注:体験済み w)
交換したエンジンオイルは
交換1回目・1,000km走行したオイルが1枚目の画像です。少し走ればエンジンオイルは黒ずむのでオイルの色で劣化を判断するのは難しいです。私はオイル交換した翌日にガソリンスタンドで「オイルが汚れているから変えましょう!」とオイル交換を勧められたことがあります。w
1回目のオイルにはキラキラしたアルミっぽい金属粉が見られました。オイルを片側に寄せると金属粉が沈んで残る感じでした。ストレーナーの中にもベトッっとしたスラッジ状のものが残っていました。初回のエンジン交換を早めに行うことはやはり意味にあることのようです。
交換2回目・2,000km走行したオイルが1枚目の画像です。1回目より色は濃いようですが2回目は全く金属粉は見られませんでした。このオイルはベルハンマー入りですが、オイル自体は通常の廃オイルと見分けはつきません。w
ドレインボルトのマグネットには金属粉が溜まっていました。まるで、ボルトのかじり防止につけるペーストのような感じでした。鉄粉なんて出ないだろうと思っていたら意外と効果があったようです。ストレーナーも2回目は、何も溜まっていませんでした。エンジン内が安定してきている気がします。
エンジンオイル交換警告のリセット
オイル交換をしたら”OIL CHANGE”マークをリセットして消します。”OIL CHANGE”マークが出る前にオイル交換した場合も、中途半端なタイミングで警告マークが出ないようにリセットしたほうが良いです。手順は以下です。
- エンジンキーをOFFにする(OFFで始める)
- コントローラースイッチの左(◀)と右(▶)を同時押しして、エンジンキーをONにする。
- ”OIL CHANGE”マークが点滅するので、スイッチの右(▶)を長押し
- ”OIL CHANGE”マークが消えたらリセット成功
ギアオイル交換
スクーター形式のエンジンには後輪の取り付け位置にファイナルギアがあって、独立したギアボックス内にギアオイルが入っています。エンジンオイルと違って、あまり認識されていないので廃車まで交換されないケースも有るとか…。ギアオイルはエンジンオイルと比べてダメージを受けにくいので、交換時期の推奨は初回5年、以降4年毎となっています。
ベルハンマーの添付も兼ねて、初回は1,000kmで交換して後は10,000km単位に交換しようと思います。短いサイクルでギアオイルを交換しても不都合はありません。
ADV160だとオイル1L缶でエンジンとギアの両方交換できるので、エンジンオイルを毎回使い切りたければエンジンオイルと同時交換でも良さそうです。以前乗っていたスクーターは粘度の低い、パシャパシャのギア専用オイルを使っていたのですが、ADV160はエンジンオイルとギアオイルが同じです。
ギアオイル交換手順は以下です。
- 水平な場所にセンタースタンドでバイクを立てる
- オイル受けトレーをセットする
- ギアオイルドレインボルトを外し、ギアオイルを抜く
- ギアオイルチェックボルトを外す
- 後輪を手で回して更にギアオイルを抜く
- ギアオイルドレインボルトのワッシャーを交換する
- ギアオイルドレインボルトを締め込む トルク:23Nm
- ギアオイルを規定量よりやや少なめに測る オイル交換量:0.11L
- ギアオイルチェック穴からオイルを注入する
- ギアオイルチェック穴からオイルがこぼれ始めるまでオイルを追加する
- ギアオイルチェックボルトのワッシャーを交換する
- ギアオイルチェックボルトを締め込む トルク:23Nm
ドレインボルトの位置は下側なので間違えないと思うのですが、チェックボルトの近くにもう1本ボルトが有るので間違えないようにしましょう。高い位置にあるほうがチェックボルトです。2種類のボルトは長さが違うので間違えることは無いと思います。長いほうがドレインボルトです。
交換したギアオイルは
交換したオイルは汚れも少なく、粘りもあってキレイな状態でした。溢れた新品のギアオイルと比べても遜色のないほど。w しかし、目を凝らすとキラッと光る粉が見えたので、初回交換の意味はあったようです。
まとめ
現在、走行は3,000kmを超えました。エンジンはスムーズに回っていて快調です。ベルハンマーの効果もあっての事だと思います。
オイル管理はエンジンのコンディション管理の基本です。エンジン交換後の軽くエンジンが回る感じは、一瞬ですが快感です。w
オイル交換を始め、きちんとメンテしていると気分も良いですし、その分好調を維持してくれるはずです。
但し、自分で行うメンテは自己責任です。最悪はメーカー保証から外れるリスクもあるようなので極端に外れた内容は避けるべきです。
それでは、今日はこの辺で。 少しでも参考になったら嬉しいです。
毎日の生活を楽しんで行きましょう〜〜
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