”適応障害”に向き合う話

ダメかも…くらし
ダメかも…

こんにちはーーにもじ ニモジです。

少し前から適応障害の療養を続けています。何か参考になればと、経験や私の考えなどを書くことにしました。

普段は以下の記事のように、飲みに行ったり、バイクで遊んだりして過ごしているのですけど…w

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※私は医療の専門家ではないので、治療中の個人の意見として見てもらえると幸いです。

こんな感じで始まった

以前から睡眠時間が短くて、慢性的に寝不足を感じていました。定年を迎えて再雇用になってから、寝不足がひどくなり、「ほぼ眠れない」状態になりました。そのため、「仕事が辛く、集中できない」ようになり、「仕事が進まないことに対する自己嫌悪」が増していきました。

疲労
疲れて…

私が陥ったスパイラル

「眠れない」⇨「仕事が辛い・進まない」⇨「仕事ができない自分が嫌」⇨「思い悩む」
⇨「もっと眠れない」…

「仕事の日はぐずぐずしているのに、休日は遊び歩ける」というのも、サボり癖のように思えて自己嫌悪が加速しました。

適応障害の症状・サイン

適応障害は、ストレスによって心身のバランスが崩れてしまう精神障害で、日常生活や社会活動に支障をきたす状態です。特に、進学や就職・転職、結婚・離婚、引っ越し、退職後などの生活環境が大きく変化した際に発症しやすいと言われています。

適応障害の症状には、次のようなものがあります。

  • 精神症状:不安、抑うつ、イライラ、焦り、緊張、絶望感、神経過敏、涙もろさ、興味・喜びの喪失、マイナス思考、自責的な考え方など
  • 身体症状:全身倦怠感、不眠、頭痛、動悸、めまい、肩こり、食欲不振、ストレス性胃炎、腹痛など
  • 行動面の障害:対人関係への過敏性・攻撃性、気力低下、思考力・集中力低下、行きすぎた飲酒や暴食、無断欠席、無謀な運転やけんかなどの攻撃的な行動など

適応障害の症状は、ストレス因から離れると改善することが多く、治療では心理療法や休養、環境調整が用いられます。症状を放置しておくことでうつ病になる可能性もあるため、早めの受診を心がけると良いでしょう。

Google検索による概要 より

様々な症状がありますが、その多くは疲れたりストレスを感じたときに起こり得るものばかりです。

無理かも…
無理かも…

自分が健常であると思いたい気持ちが強いと、「よく有ること。まだ、頑張れる。」と思ってしまいがちです。私もそうでした。

辛いと感じたら、早めの受診を

予約待ちが要るのですぐに受診できない

自分の症状を自覚したら、”精神科””心療内科”予約して受診しましょう。

病院は混んでいる
病院は混んでいる

私の場合、「もう、むり。休みたい…」という状態になってから病院を探しましたが、即日受診できる病院は見つかりませんでした。何処も予約制になっていて、混んでいる病院は2ヶ月先でないと予約が取れないと言われました。周辺の市まで探して、なんとか2週間先の予約がとれる病院を探しました。

このように、症状が悪くなってから病院を探しても予約待ちの期間がどうしても出来てしまいます。つらい状態で、何も手を打たずに過ごすと高確率で症状が悪化します。

そうならないために、「頑張りすぎず、早めに病院を探して受診する」のが良いです。

予約から診断まで

病院によって差があると思いますが、私の場合は以下のような流れでした。

  1. アンケート・予約
    • 予約のために、事務員の方から詳細な聞き取り・アンケートがありました。ほぼ、問診のような内容で現在の症状から、生い立ちや家庭環境といったトラウマを探るような設問もありました。心理的につらい状態で、昔の嫌なことを掘り起こされるのは、かなりしんどかったです。受診のためだと思って耐えました。
  2. 受診・カウンセリング
    • 予約した受診初日は手続きがあるとの事で、早めに来院するように促されました。主な手続きは”問診票の記入”で、予約の時に聞かれたことと同じような設問に回答を記入しました。
      「またか…」という感じでしたね。
    • 少し待って、診察室で担当医の方と対面し診察を受けます。カウンセリング形式の対話で診察は進みました。予約時のアンケートや問診票に記入した内容を1つ1つ確認するものでした。「何で同じこと何度も聞くのかな?」と思いましたが、大人しく答えました。時点の違う問診の回答を照合することで診断できることがあるのですかね。
  3. 診断・治療方針の相談
    • カウンセリングが終わると、その場で”適応障害”という診断が出ました。自分では”うつ病”を予想していたので少し意外でした。”適応障害”と”うつ病”は別の病気で、どちらかが軽い・重いというものではないと説明を受けました。
    • その後、治療方法について相談しました。私は心療内科の薬を使うことに強い忌避感があったので、薬を使わない治療をお願いしました。仕事を休んで療養しつつ、定期的に通院することになりました。
    • まとまって仕事を休む事になったので会社に提出する診断書の作成を依頼して、初回の受診は終わりました。

※薬の服用について
治療を進めるために必要な場合が殆どだと思うので、薬を使わないことを推奨するものではありません

私は青年期に家庭の問題で心理的に疲弊していた際に、身内(姉)の精神治療薬を母に勧められるまま飲んでしまった事がありました。かなり強い薬だったようです。その結果、1日中自我を失い幼児のような行動を取っていたそうです。その経験から精神治療薬を恐れる気持ちが強くなってしまいました。医師とそのことについて共有した結果、薬を服用しない治療を選ぶことになりました。

”適応障害”と診断されて

受診して…
受診して…

少し気が楽になった

自分の状態に病名がついたことで気が楽になりました。「自分が駄目なんじゃなくて、病気だったんだ」と思えるようになったのが、転換点になりました。

自己嫌悪で自分を追い込む気持ちが薄れ、悪循環を止められた気がします。

会社を休んで治療できるようになった

診断が出る前は、「体調が悪い」とか「微熱が有る」とか曖昧な理由をつけて有給休暇を使って休んでいました。診断が出て、会社に”診断書”を提出できました。

診断書は以下のような内容です。これを会社に提出することで仕事を休む理由を明らかにできて、まとまった休みを取れます。言い訳のように休む理由をその毎に説明しなくて良くなるのでホッとしました。

診断書のイメージ

診断書

住所:神奈川県…
氏名:xx xx
生年月日:昭和xx年xx月xx日

病名 適応障害

上記診断につき、通院加療と十分な休養を要します。
そのためxx年xx月xx日~xx年xx月xx日の間休職が必要と思われるため、ご配慮の程よろしくお願いします。

上記の通り診断します。

診断日:令和 x年xx月xx日
病院住所:神奈川県… 電話:046…
病院名:xxxxx病院
医師:…… …… 印

治療を始めた

適応障害は発症の主要因を取り除いたり、離れたりすることが主な治療であるようです。私の場合、薬を使わない治療を選んだので、特別なことをするわけではなく以下のようなものです。

  • 仕事から離れる
    • 仕事を休むのはもちろん、仕事道具なども目に触れないように片付けます。
  • なるべく規則正しく寝起きする
    • 好きなだけ・いつまでも寝ているのではなく、決まった時間に寝起きするのが良いそうです。
  • あまり家に引きこもらない
    • 外出がストレスでなければ出かける、要するに普通に暮らすというだと思います。

傍目からだと、仕事をせずにブラブラしているようにしか見えませんけど…
「良いんです。これが治療ですから。」w

偏見を受けなければ良いけれど…

現在は、精神疾患などに偏見を持つことは良くないという考えが広まってきています。ですが、私の親世代などは…精神疾患の方を(発達障害の方も)”き◯がい”と蔑みを込めて呼んでいました。かつては政策も教育も医療でさえ今より差別的だったようです。間違いだし、悲しいことです。

私の精神疾患に対する思い
私は姉が精神疾患を患っていたため、精神疾患もその他の病気も同じように扱うべきと考えています。自分では同世代の中では偏見が無いほうだと思っています。一方で、極端な症状を伴う精神疾患に家族として向き合う大変さも知っているので、傍目からは精神疾患の症状が理解されにくいことも認識しています。
偏見には「所詮は他人事」という意識が根っこにあると思います。他人の痛みや苦労を想像できない、そういった気持ちの貧しさが減っていって、理解が進んでほしいものです。

今も依然として精神疾患に対する偏見を持つ人はいます。他人が関係ないところからどう思おうが、放っておけばいいです。

ですが、家族や理解して欲しい人に偏見があると、ひとりで症状に向き合って治療していくことになるので辛いです。可能なら偏見を持たずに向き合ってもらえるように、話し合うのが良いと思います。

話し合おう
話し合おう

様々な考え方の人がいるので一律の方法は無いと思いますが、以下のような事が基本になると思います。

偏見の内容話し合うこと
こわい異常行動の多くは適切な治療を受けていないために引き起こされています。
適切に治療を進めれば、危険は避けられるはずです。
私はあなたに治療の協力をしてほしいです。
気持ち悪い
心が弱いだけ
精神疾患は心や行動に症状が出るのが特徴というだけで、他の病気と変わらないものです。
心霊的なものでもなければ、患者自体に否があって起こるものでもありません。
私はあなたに私の病気を知ってほしいです。
みっともない病気なので誰にでも発症する可能性があって、時間はかかっても治療で回復に向かいます。
病気のことを恥ずかしいと思われると、とても悲しくなります。
私はあなたに私の病気を理解してほしいです。

まとめ:適応障害は恥ずかしくない! 迷わず治療を始めよう

適応障害は…

  • 誰にでも起こり得る疾病です。
  • 自分自身に否があるものではありません。
  • 恥ずかしいものではありません。
  • もし、自分自身が偏見を持っていたら改めましょう。
  • 放っておいても良いことはありません。
  • 気づいたら早く受診できる病院を探し、治療を始めましょう。
  • 協力してくれる・協力してほしい相手がいれば率直に話し合いましょう。

適用障害に限らず、精神疾患で受診・診断を迷っている人は、難しく考えるのをやめて、まずはお医者さんに診てもらうのが良いと思います。診断や指導が次の一歩に繋がるはずです。

快方に向かう
快方に向かう

それでは、今日はこの辺で。 少しでも参考になったら嬉しいです。

毎日の生活を楽しんで行きましょう〜〜

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